う た わ れ た も の

＊ しめされるもの

アルルゥ
「今日もキママゥ、いっぱい倒せた。
　カミュち～とトウカお姉ちゃんがいっしょに戦ったおかげ。
　二人ともいいこいいこ～」

トウカ
「はぁあ～～♥
　協撃とは互いの信頼があって生まれるもの…
　とくに深い絆の象徴とも言えますにゃ～」

アルルゥ
「おぉ──
　とくになかよし～～」

オボロ
「──ってことは、逆に考えると協撃が少ないやつは、信頼や絆も少ないってことなのか…？
　妹と絆が深いのは当たり前だしな。まぁ、気を落とすなよ、エルルゥ！」

エルルゥ
「……」

──フォークで思い切り刺されるオボロ

オボロ
「あ゛────ッ！」

──部屋

エルルゥ
「……そうです。前から納得がいかなかったんです。…どうして……どうして、わたしとハクオロさんの協撃がないんですか！？」

ハクオロ
「……いや、どうしてって言われても……エルルゥはアルルゥとの回復協撃。私はオボロとのがあるから、戦術上はそれで事足りて(遮られる)」

エルルゥ
「(遮り)戦術でわたしたちの関係を語るつもりですか！」

ハクオロ
「べつにそういうわけじゃ」

エルルゥ
「ハクオロさんはわたしより、オボロさんとの関係が深いって言いたいんですか！？ということは、つまり……オボロさんで…事足りて……？そんな」

ハクオロ
「いや、エルルゥ。

　…たしかに、協撃は互いの信頼なくして成立しないが、かといって協撃がない者たちとの間に、実際信頼がないわけじゃないだろう？
　それを言ったら、皆の信頼を集める侍大将のベナウィが、クロウとしか協撃がないのをどう(遮られる)」

エルルゥ
「(遮り)ベナウィさんは関係ありません！！」

──ベナウィが消えかける

ハクオロ
「…最近ベナウィは、心が揺らぐと存在があやふやになるんだ。

　大丈夫、お前はちゃんと存在しているぞベナウィ」

ベナウィ
「はい、聖上」

ハクオロ
「言葉には気をつけてくれ」

エルルゥ
「………ハクオロさんは、
　なんにもわかってませんっ」
(涙目)