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──ハクオロの部屋
ハクオロ
「今日のエルルゥは、何かおかしかったな。いったい、どうしたんだ。」
カルラ
「まったく……あるじ様ったら」
ハクオロ
「カルラか」
カルラ
「この『ボク・ネン・ジン』と『ディネ・ボク・シリ』……ちょっと似てますわよね。
あまり朴念仁が過ぎるとウマ(ウォプタル)に蹴られて、地獄(ディネボクシリ)に落ちるということですわ。」
ハクオロ
「どういう意味だ」
カルラ
「…言葉ではわからないようですわね。私、言葉で伝えるのは苦手ですの。それと同じですわ」
ハクオロ(M)
「…信頼も絆も言葉だけではなく、態度で示せということ…か。これだけ急に家族が増えたんだ。エルルゥも絆が弱まったのかと、不安になったんだろう。それに、たしかに協撃もオボロとだけってのも、皆に示しがつかゎしな。
……よし、頑張ってみるか……」
──翌朝
エルルゥ
「ひっ、ひどいんですよハクオロさんってっ。
わたしは協撃がしたいとかそういうことを言ってるんじゃなくて、ハクオロさんと"だけ"の特別な絆の証を態度で示してほしかった…それだけで」
(泣きながら)
チキナロ
「はぁ…それは難儀なことですねぇ」
エルルゥ
「──とはいえ、もし協撃できたところで、わたしこれくらいしか持ってないし…役には立てないと思うんですけど」
──フォークを見せるエルルゥ
チキナロ
「それでしたら良い物がありますですよ。女性でも軽々と扱えるヒヒイロカネ製の業物でして。これに、今日はヘラペッタもつけて……これくらいで勉強させてもらいますです、ハイ。」
エルルゥ
「買った!」
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