プロローグ

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「失礼ね。私は高校生よ、チビで悪かったわね」 本人にそう言われても何かしっくり来ないんだが。どうみても中学生だろ、まぁ本人が言うならそうなんだろうが 「私は河下零華(かわしたれいか)高校一年、あなたは?」 そういや俺も自己紹介してなかったな 「俺は桐崎数(きりさきかず)高一だ」 「数ね、分かったわ」 「なぁ、えっと河下...さん?十時になるんだが帰らなくていいのか?」 俺はコンポに表示された時間を見て言った。 「あぁ~親なら大丈夫。いないから」 それを聞いて少し俯く。 「なんか...悪い」 「別にいいわよ、てかいないってそういう意味じゃない」 再び河下を見ると、 「一人暮らしなの、私」 「そっか」 「それに家も近いし、だから大丈夫」 河下の話をそこまで聞いて疑問に思った。 「飯は?」 金がなくて食べてないとか。だからあんな食欲が凄まじかったとか 「食べてるわよ、コンビニとかで適当に」 「バランス偏るだろ。それ、てか今日は?」 「飽きたのよ、コンビニ。だから数のチャーハン美味しかった」 「そりゃどうも」
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