0人が本棚に入れています
本棚に追加
気がつくと時計の針は三時を回っていた。驚いて飛び起きると自室のもう映らないDVDやゲーム専用のテレビには、メニュー画面が映し出されていて、その前には河下が寝落ちしていた。
確か水野奈々のDVDを見てて興奮状態だった河下がテレビの前でダンスを始め、止めたんだが止まらず、仕方なく寝転がってDVDを見ていたらいつの間にか寝てしまったのだろう。
とりあえずDVDプレイヤーの電源を切り、テレビを消して河下を起こす。
目を擦りながら目を覚ました河下に俺は言った。
「河下さん俺達寝落ちしてたみたいでもう三時みたいなんスけど...流石に帰った方が」
「あ、本当だ」
「いくら一人暮らしでも...ほら、高校生なら学校もあるだろうし」
俺が河下に帰ってもらいたいのは、何もそれだけが答えじゃない。今は三時過ぎ、つまり帰って来るんだ。ある意味病的な俺の母が。
ちなみに母はmixというバーでバーテンダーをやっている。
最初のコメントを投稿しよう!