Tatuya,Dream First Mission,Wandering mind,With Jun.

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リアルに肉体を持ちながらにして 神の仕事を手伝う為Dream Worldに 訪れ、関東ブロックの一人となった。 関東エリアは人数が多く人間関係が あまりにも複雑過ぎた為に静かな場所を 求めてマリに様が所有する星で使用人と なった。 「よう、こんな所で何やってんだ?」 「この星はアコーディオンの音楽隊は いらっしゃらないのですね。」 隣星の交流会で貴方と出会い、 2人で夜空を見上げた。 「ハープは嫌いか?」 「いえ、綺麗な子守唄です。」 「そりゃ良かった。 さて中に入るぞ、そろそろ此処の星の 長が顔見せする時間だからな」 「はぃ……クシュン………」 「寒いなら言えよな。」 彼が羽織っていたコートを借り、 それでも戸惑う私の手を握った彼は 私の前で手を握り開くと赤い薔薇の花が 現れ胸元のポケットに入れてくれた。 「それで人酔いはしない。 だから安心して来な」 柔らかな笑顔にときめき、 その優しさを嬉しいと感じ、 「ほら、ユリ様と惇様。 来春には婚儀を挙げるそうよ。」 貴方が婚約をしているを知り、 「神の孫娘を射止めるなんて惇様も さぞかしお強いのね。」 「何と言ってもあの美貌」 「「羨ましいわ~」」 ユリ様がマリ様と同じ、私なんかが 太刀打ち出来ない相手だと悟った。 そこで暮らし初めて2年。 マリ様のリアルでのご友人だと 紹介されユリ様から夢への鍵を頂き、 毎日が充実した日々となった。 そんなある日ユリ様の星の住人へ 書類を届ける事になり宛先を見て 複雑な心境となる。 「悪いけど、今日中に頼むよ。」 みんな忙しい身。 自分の私情で嫌とも言えない。 自分が居座るDream Worldの 夢主の命令は絶対。 「行ってきます。」 「うん、頼むね。」 私は重い足取りで城を後にした。
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