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彼が小声で言った言葉を理解するまえに、お腹に酷い痛みを感じた。
今まで感じたことの無いぐらい、酷い痛みを。
「な…んで…」
息が乱れるのが分かる。
「君の事が好きだから、好きだからどうしたら手に入るか考えたんだ」
「…っ」
声を出そうとしても、痛みで声がでない。
「付き合ったからって、四六時中一緒にいるわけじゃない」
視界がぼやける。
「殺してしまえば、君は僕のものだろう?」
その言葉を聞いたとき、意識を手放した。
もう二度と意識が戻らないと分かりながら。
工事には彼の笑い声だけが響いていた。
‐-ーEND ー-‐
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