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「いつ来てもなれないな、この門は…」
直人達は、何度もこの門をくぐっては外へと言ったことがある。
だが、それでも直人は門にくる度に同じせりふを言う。
「それが天罰の名前を冠している理由だって聞いたことがあるよ。
人間に罰を与えてる神が住んでるから、仰々しい気分になっちゃうって…」
直人の愚痴に意味深な顔で目を細めた景は、今から10年前の事を思い出していた。
それは、まだ太陽が明るく雲が全てを支配しては居なかった頃。
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