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これで悲劇は終わったかに思えた、だがこれこそ始まりに過ぎなかったのだ。
敵対国の立地が台風の多い国だったため、核弾頭ミサイルの放射線がその近隣の国へ海を渡って散乱していったのだ。
軍事目的で作られたミサイルの放射線量は、原子力発電所のそれと比べ物にならないほどに多かった。
そこで近隣の国同士は一時協定を結び、自国の国民をある巨大な壁へと隔離保護する事にしたのだ。
その円形型に万里の長城のごとく国民を守る形で建築されたのが、この[天防壁]とその防壁の唯一の出口二人がいる[天罰門]だった。
[天罰門]には普通誰も近づくことはない、何故ならその外側には放射線を含む有害物質が何の処理もされず放棄されているからだ。
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