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っと。ネガティブな事を考えるのは良くないな。
俺たちの中学は大原天成中学校。ここら辺ではめちゃくちゃガラの悪い中学校。
俺ももとはガラが悪かったんだ。
結構荒れてた中2の夏の前。
「ねぇ!楷斗。水泳部に入らない?」
「……はぁ?なんで俺が部活なんか…」
「じゃあ聞くけど、楷斗。今なんか自分がのめり込めることってある?」
「ケンカ。」
「……………」
沈黙が続く…
「じゃあ良いよね!!楷斗去年の水泳の授業速かったらしいじゃん!!」
それは事実である。去年の夏、楷斗は水泳の単位だけだか評価Aを得ている。
言うまでもないが、ほかはCだ。
もちろん凛人は成績は常にトップクラス。五教科は最強だが、複教科は満足出来ないようだ。
理解力はあるようだが、技術力は無いらしい。まあ、誰にでも欠点はあるということが解った。
話しは戻る。
「そんなん偶然だろ?」
「偶然じゃないよ!!小学校のときだってトップだったじゃないか!!」
「お前を抜いてな。」
「あ…でも!僕は特別だからさ!!」
「それを自分で言うか…?」
まあ、 凛人は本当に努力家の天才だ。
五歳のころからあいつは水泳にはまっていた。俺は1つのことに熱中できる凛人が羨ましかった。
そんなわけで、
「いいよ。入ってやるよ。」
「ホント!?やったぁ!」
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