第六章 少女は夢の中にて光りて

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†††  言霊は契と共に。かつて、少女は少年と交わした。 「ずっといっしょにいたい」  少年は少女に約束した。 「お前を一人にはしない」  それが少女の恐れだった。自分を護る為に誰かが死に、そして最後は一人になってしまうかもしれない。そのことが。  契は、時に力となるが、時には破滅も齎す。 ――一人にしないで  今、少女は叫び、少年は答える。 「           」と。
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