プロローグ

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 だんだん私の視界は端から黒くなっていく。何もかも謎だらけの部屋がどんどん遠ざかっていく。 ーー機が熟したら、もう一度ここに来ることになるのだろうな。その時はこの世界の……ーー  最後の言葉がよく聞き取れないまま、私の視界は真っ暗にフェードアウトした。  私はこの事を記録することにした。今見たモノの記憶をこれに残しておこう。  いつかこの謎を解明する何者かが現れることを信じて。  この世界の外側の片鱗を垣間見てしまった私の記憶を……
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