第二話 危険と安全は紙一重

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生徒達はいつもの様に自分の担当場所へ向かう。 そう、特殊取締り課に仕事の依頼が来るのはせいぜい月に3~4回位である。 なので仕事が無い時は、個人に合った兼任先の部署で仕事をしている。 春樹が担当している部署は、芸能人などの有名人を護衛する「芸能課」で、 護衛対象が人前に出る時や、車などで移動する時に周辺で警備をする言わばspの様なものだ。 「えー、それでは今回の依頼についてですが、有名なアイドルグループがツアーコンサートを行うため、 暫く周辺の警備を依頼されました。約1週間程度のツアーなので分担して警備に当たって下さい。」 「はーい。」 芸能課の上司の説明の後に挙手をする春樹。 「何ですか桜田君?」 「お菓子はいくらまでですかー?」 「ツアーと言っても遠足じゃないんですよ?」 「え~、じゃあサインはもr「それでは、分担を決めたら解散して下さい。」 春樹の扱いを分かっている上司だった。
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