第二話 危険と安全は紙一重

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2人が好き勝手にやっている中、史郎は自分の仕事の対応に追われていた。 「今日は、午前中に書類整理と、今週に起きたことを調べて・・・。」 「あ、霧島くーん。」 「何ですか!?」 「住宅街の交差点で事故が起きたから行って来てー。」 「他の人に回して下さい! 会議のデータを調べないといけないんで!」 史郎が担当している「日常安全課」では、交番の様に日常的に起こる事件を受け付けているのでかなり忙しい。 「何でこんなに忙しいんだ!」 そう呟いていると、校内アナウンスが流れる。 『特殊取締り課より連絡です。藤崎、桜田、霧島は、至急取締り課に集まって下さい。 繰り返しますー。』 こんな時に・・・。と、アナウンスを恨めしく思うが、仕事は仕事。 「すみません、行ってきます。」 「はーい。行ってらっしゃーい。」
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