第二話 危険と安全は紙一重

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「あれが密輸が行われる倉庫か。」 幾つもある倉庫のうち、中の明かりが点灯している倉庫が一つあった。 「取引まであと5分、そろそろだな。 というか春樹、お前その荷物は何だ?」 「えー、秘密!」 「・・・。 じゃあ、作戦の最終確認をするぞ。」 春樹と武を呼び、確認を始める。 「取引相手が来たら、霧島は倉庫の外壁の階段を登り、 窓から銃で威嚇射撃。頼むから殺すなよ。 混乱している最中に倉庫の入り口で待機している私と春樹で突撃。以上だ。」 「了解。」 「了解~。あっ、取引相手が来たよ!」 物陰から出て見ると、トラックが1台倉庫の前で止まり、2人の男が荷物を運び出している。 そして、中に入ったのを確認すると史郎は2人に合図を出す。 「それでは、作戦開始!」
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