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倉庫の外壁を登り、窓から中の様子を見ている武。
その下で史郎と春樹は武からの合図が来るまで待機している。
すると、春樹が武に声を掛けた。
「あ、そうだ。史郎これあげる!」
と言って、リュックを漁る。
その後ろ姿を見て、史郎は嫌な予感しかしない。
「お前からのプレゼントなんて、どうせろくな物じゃないだろ。
この間の腕時計と言い・・・。」
「大丈夫大丈夫! 今回はそんな危ない武器じゃないって!」
「さあ、どうだかな。」
すると、春樹のリュックから1着の防弾チョッキが出て来る。
「なんだ、ただの防弾チョッキじゃないか。」
と、率直な感想を言うと、春樹はちっちっち、と人差し指を降って否定する。
「違うよ~、これは防弾チョッキと言っても、弾だけじゃなくて刃物からも
守ってくれる優れ物だよ! 言わば、防刃防弾チョッキって言う所かな。」
エッヘンと誇らしげに胸を張る春樹。
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