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「ほお、お前にしては珍しく役に立つ物を作るじゃないか。」
「でしょでしょ~。」
そう言ってると、史郎の持っていた無線機に通信が入る。
『ターゲットが運んできた荷物を確認している、どうやら中身は例の物で間違いない。
全員合わせて15名程だ。そろそろ攻撃を開始する。』
「了解、こちらも準備はできている。いつでも突撃可能だ。
くれぐれも武器と急所は狙うなよ。」
『分かっている。』
無線機を外すと春樹が輝かしい目で史郎を見ている。
「もう突撃?」
「ああ、霧島が発砲したと同時に突撃するぞ。」
「その前に、これ付けて見てよ!」
と言って、例のチョッキを差し出してくる。
暫く考えていた史郎だったが、仕方ないと言った感じに受け取る。
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