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チョッキを着終わると、上の方から発砲音が聞こえた。
するとそれまで静かだった倉庫の中が蜂の巣をつついた騒ぎになる。
それを合図に史郎は脱いでいたコートを着なおし、
春樹と共に倉庫の扉の前に立ち、所持していた日本刀の鞘を抜き取ると、
扉の取っ手に手を掛ける。
「よし、行くぞ!」
そう言って扉を開けると同時に後ろから感情の無い声が聞こえた。
「そうそう、言い忘れてたけどそのチョッキ、
銃弾とか刃物とかの攻撃を食らうと自動的に爆発するから。」
「・・・・は?」
「それじゃーはりきってー、逝ってらっしゃーい!」
と言う春樹の言葉と同時に、史郎の身体は倉庫へと押し出される。
ー銃弾が飛び交う戦場と化した地へ。ー
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