第二話 危険と安全は紙一重

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「ぎゃあああぁああああぁぁあ!!」 悲鳴を上げながら見事に弾をかわして行く史郎。彼が走り抜けた後の壁には銃弾がびっしりと埋められている。 「史郎スゲー! これだけの量の弾を避けられるなんて、さすがリーダー!」 「てめぇええぇ! 見てないで助けろ!」 その様子を見ていた敵が次々に口を開く。 「おい、何だアイツ、弾が全然当たらねえぞ!」 「あれ、アイツよく見たらチョッキ着てねえか!?」 死ぬ思いで走り回っていると、武からの連絡が入る。 『おい、あんまり動き回るな、お前に被弾するぞ。それでも良いなら撃つけどな。』 「良いわけねぇだろ! こちとら爆弾付けながら走ってる様なもんだからな!」 「史郎ー、逃げるのもいいけど、そろそろ捕まえないt「一時撤退に決まってんだろーが! 霧島、離脱しろ!外で合流するぞ!」 そう言って春樹の服の襟を掴んで引っ張って逃げる史郎。 「し、史郎、ギブッギブッ、オエッ。」
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