第二話 危険と安全は紙一重

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「くそっ、どこ行きやがったあいつら!」 「遠くには行ってないはずだ、捜せ!」 物騒な声が飛び交う中、史郎達は倉庫の近くにある廃材置き場に隠れていた。 「どうしてお前が作る物には、必ずと言って良い程もれなく爆弾がついてくるんだ!?」 「安全100%なんてつまらないだろ~? だから、少しでも面白くなる様につけるんだよ!」 「そんな気遣いいらん! しかもこのチョッキ取れないんだが!?」 「そりゃもちろん、僕のパソコンからパスワードを入力しないと取れなゲフッ!」 言葉の途中で史郎の拳が春樹の頭に直撃する。 「次は鳩尾だからな! くそ、作戦の練り直しだ・・・。」 「藤崎は前線に出れねぇな、じゃあ俺と春樹で前線に出るから、お前は隙を見て攻撃してくれ。」 「分かった。 ほら行くぞ春樹!」 「は、はい・・・。」
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