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「全く何をやっているんだね君たちは!?」
場所は変わって学校の理事長室。
何とか学校に帰ってくるなり、早々に上司に呼び出される。
「ビルや周辺の建物の破損、及びターゲットに対する必要以上の暴力!毎回毎回、何故問題を起こすのだね!?」
「申し訳ありません・・・。」
班員である2人の失態はもちろんリーダーである史郎が責任を取ることになる。
「時に藤崎君、君はこの中で唯一常識があるはずの君は店の看板に引っかかっていたそうじゃないか、先程その店から苦情が来たぞ!消防車がたまたま通りかかったからよかったものの・・・。」
「まことに申し訳ありません。しかし、お言葉ですがそれは桜田の爆弾のせいでありまして。」
そう言って後ろにいる事の元凶を見るが全く聞いていない。それどころか接客用のソファーでくつろぎ、霧島に到ってはゲームをしている。
「私は、君があの二人の歯止め役として一番適しているから任命したんだ。その役目を果たしてもらわなければ困るのだよ!」
「充分に存じております。」
何も悪くはないのに、何故か怒られる史郎。そしてその様子を黙ってみていた理事長が口を開く。
「まあ、何はともあれターゲットは無事に確保され爆発があったものの人通りがなく、大事には到らなかった。とにかく依頼は成功しましたからね。今日はこの辺にしましょうか。これからは気を付けるように。」
という言葉で3人は部屋を出る、早く終わって良かったと思いながら出ていく史郎の背中に理事長は声を掛けた。
「あ、そうそう史郎君。」
「はい?」
「今日中に始末書を書いて提出するように。」
「・・・分かりました。」
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