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「いやー、早く終わって良かった良かった!」
寮の自室で始末書を書いている目の前で、春樹はソファーに寝転がっている。
こいつには自分のせいで班のリーダーが犠牲になっているのが分からないのだろうか。
「それにしても、史郎があんなに飛ぶとは思わなかったよ!せいぜい10mが限界かと思ってたのに。
あ、次は何作って欲しい?」
「よくあれだけの事をしておいてそんな事が言えるな!私にあんな物を押し付けやがって!」
さっきまでの丁寧な口調からは想像もつかないが、意外とこれが本性でもある。
「何言ってるんだよ史郎ー、あれプレゼントとしてあげただけだよ?」
「何がプレゼントだ、ただの嫌がらせだろ確信犯が!」
「そして霧島!お前もあれほど攻撃するなと、あらかじめ言っておいただろう!」
そういって春樹の向かいに座っている武に声を掛ける。
「だって、そうしないと藤崎がゲームのセーブデータをすべて消すって脅してきたから。」
「適当な嘘ついてるんじゃねえよ!そういえばお前、私が爆発に巻き込まれている時も変な事言ってただろ!」
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