無駄に永く

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老人の姿は、みるみる若返ってゆく……。 「いいぞ! 活力がみなぎってゆく様だ!」 顔のシワが伸び、頭髪は黒々とフサフサに、華奢な身体は筋肉が膨らみ、曲がった腰も真っ直ぐになっていた。 「や、やったぞ!」 勢い立ち上がる老人……否、若者は歓び叫んだ。 しかし…… 「ん? どうしたことだ……?」 若者を包む光は、更に強さを増してゆく…… 「そんな!? 待て! もういいんだ!」 そして、今度は若者の身体が、どんどん縮み始めた……。
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