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願い事
ある日
私は道端にうずくまっていた一人の老人を助けた
『これは済まない
お嬢さん
助けてくれたお礼に
願い事をひとつ叶えてやろう。』
『願い事?』
そう言われて頭に浮かんで来たのは
彼の事だった
すると
『そうかね
わかった!
その願い事叶えてやろう!』
そういうと
急にまぶしい光を放って
消えてしまった
呆気に取られていた
私の所に
彼が走って来る
その周りでは
転んで泣いている女の子や
仔犬をいじめて
遊ぶ小学生
重い荷物を持ったおばあさん
普段の彼なら
放っておけない人達が
いた
でも彼は
真っ直ぐ私に駆けてくる
『あっ!
願い事叶えてくれたんだ!』
そう思った時
複雑な気持ちになった
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