あたしとキミ

4/9
前へ
/154ページ
次へ
悠は頭が良いから、どんな高校でも余裕だろうけど。 あたしは、悠と同じ高校に行きたいから一生懸命勉強してる。 悠がどんな偏差値の高い高校を選ぼうと、合格できるように。 二人だけでいられるのなんて、この登校だけで。 高校が別れちゃったら、この時間でさえなくなっちゃう。 「瑠依?」 悠と歩いてるのに別のこと考えてたから、名前を呼ばれたのに気づいたのは少しあと。 「え…何!?どうかした?」 「いや、なんかぼーっとしてたから」 「そ、そうかな!?ちょっと考え事してただけ!」 「ふーん」 再び沈黙。 んーと、なにか話さなきゃ…!! 「あ、そういえば亜希ちゃんは?」
/154ページ

最初のコメントを投稿しよう!

45人が本棚に入れています
本棚に追加