あたしとキミ

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亜希ちゃんっていうのは、悠のお姉さん。 あたしも仲良くしてもらってる。 その亜希ちゃんは、高一であたしたちとはもちろん別の学校。 でも途中まで方向が同じだから、時々一緒に行ってる。 「亜希は今日、用事があるからって先行った」 悠はなぜか、呼び捨てで呼んでる。 前になんで?って聞くと、少し間があったあとに『姉っぽくないから』って返ってきた。 亜希ちゃんは面倒見もいいし、優しいしいいお姉さんだと思うけどな。 「へー…そっか」 二人きり。 この言葉はあたしを狂わせる。 ドキドキしちゃって、苦しくなる。 けど、二人だけの時間。 この時間は、あたしにとって大切な時間。
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