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「んな心配そうな顔しなくても大丈夫だって。克也達もいるし」
「うーん、本当に気をつけてね?何かあったら電話してよ?」
「俺としては、兄貴の方が心配なんだけど」
「…僕、日向よりお兄さんなんだけど」
「その拗ねた口が可愛いよな」
「もう…あ、誰か来た?」
ピンポンピンポン鳴るその押し方に、日向が舌打ちした所を見れば…
どうやら、日向の友人らしい。
「日向の方が拗ねてるじゃん。ふふ、なるべく早く帰ってくるんだよ?お兄さんが心配してるんだから」
「ちぇ。そんな時だけ兄貴面して。まぁいいや、行ってくるわ」
「うん。ご飯有難う、日向」
「おぅ」
そそくさと照れながら出ていき、玄関で友達に悪態ついている。
…優しい、優しい弟。
日向は…
僕の前からいなくならないよね?
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