◇いち

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「…とりあえず寝ろ。心配しなくても、それはあいつらに知らせてねぇから。な?」 優しく諭すように言う先生の声と、流石に僕の身体が悲鳴を上げていたからか… 意識を失うように闇に落ちていった。 「……優真…か」 「石垣先生」 ノックと共に開かれた扉から姿を表したのは、副会長である由岐だった。 保健教諭の石垣は、眉を潜めるとカーテンを閉めて自分の椅子にドカリと座った。 「椎名は今日、仕事出来る状態じゃないぞ」 「わかってますよ。僕は会長と違います」 なら何で来た。と言わんばかりに苛々と煙草に火をつける石垣に、由岐は眉を潜めた。 「彼の状況を教えて下さい。会長からは体調不良だけで、それではわかりません」 「まんまだよ」 それ以上言わない石垣に、由岐の瞳が細まる。 「…お前ら、毎日あいつに何させてんだ。明らかに半年前より軽いぞ」 「……え?」 「…お前でさえ気づかねぇなら何も教える気はない。ただ、覚えておけ。 何度も自殺者が出るなら、俺は生徒会顧問としても黙認しねぇぞ」 「…!」 ,
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