◇に

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「あ、まだ起きたら駄目だってば!」 「もう大丈夫だよ…日向学校行ったら?僕が怒られちゃう」 「何言ってんだよ。学校より兄貴の方が大事だろ」 「でも、もう熱も下がったから…ね?」 「…う…でもなー…」 「日向のおかげ。有難う、大好き」 「…………ハァ…兄貴…」 あれから3日、僕は学園を休んでしまい…日向も頑なに側から離れなかった。 「ごめんね?克也君、日向をお願いね?」 「いやそれはいいんですけどー、まじに大丈夫っすか?まだ顔色わりぃっすよ」 「寝るぐらい1人で出来るよ。それより日向が単位落として留年なんてなったら嫌だもん」 「だとよ。早く支度しろ、ブラコン」 「んだと?こら」 「日向?」 「う…」 すごすごと着替えに自室に向かう日向の背中を笑って見ていたら、視線を感じて日向の友人である克也君に向けた。 ずっと何か言いたそうにしてるのはわかっていたから… 「何?僕、日向みたいに格好よくないんだけど」 「は?あーいやー灯さんも十分可愛いっすよ」 金髪にジャラジャラアクセサリーをつけたどこから見ても不良の克也君は、 日向の一番の親友なんだ。 ,
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