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「あ、まだ起きたら駄目だってば!」
「もう大丈夫だよ…日向学校行ったら?僕が怒られちゃう」
「何言ってんだよ。学校より兄貴の方が大事だろ」
「でも、もう熱も下がったから…ね?」
「…う…でもなー…」
「日向のおかげ。有難う、大好き」
「…………ハァ…兄貴…」
あれから3日、僕は学園を休んでしまい…日向も頑なに側から離れなかった。
「ごめんね?克也君、日向をお願いね?」
「いやそれはいいんですけどー、まじに大丈夫っすか?まだ顔色わりぃっすよ」
「寝るぐらい1人で出来るよ。それより日向が単位落として留年なんてなったら嫌だもん」
「だとよ。早く支度しろ、ブラコン」
「んだと?こら」
「日向?」
「う…」
すごすごと着替えに自室に向かう日向の背中を笑って見ていたら、視線を感じて日向の友人である克也君に向けた。
ずっと何か言いたそうにしてるのはわかっていたから…
「何?僕、日向みたいに格好よくないんだけど」
「は?あーいやー灯さんも十分可愛いっすよ」
金髪にジャラジャラアクセサリーをつけたどこから見ても不良の克也君は、
日向の一番の親友なんだ。
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