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「椎名君、一休みしましょうか」
「あ、はい。今お茶を用意します」
「俺甘めにしてねー」
「「僕達はいつものねー!」」
「……抹茶」
「はい」
豪華な室内に隣接する給湯室という名のキッチンで、僕はおぼんにカップを並べた。
ここは、良家の子息が通う学園。男子校という事もあり、学園内では同性同士の恋愛が当たり前のような世界だ。
そんな中から、更に家柄と容姿を兼ね備えた特別な生徒達が集まるここは…
生徒会という、この学園の聖地とでも言う所か。
僕は、そんな生徒会の役員を敬愛する人達を纏める立場である。
肩書きは、
生徒会親衛隊総隊長であり、会長親衛隊隊長でもある。
外部生で平凡な僕が、何故そんな大それた役職についたかというと…
「椎名君、私も手伝います」
扉から颯爽と入ってきた美人さんは、
副会長を務めている早枝良 由岐(サエナガ ユキ)先輩だ。
「え…でも…副会長様にそんな雑用を…」
「今時、これぐらい出来なくては困ります。あぁ、冷蔵庫に貰い物ですがシフォンケーキがあります。切り分けて貰えますか?」
「あ…はい」
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