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僕の名前は、椎名 灯(シイナ アカリ)。両親は、生まれてくるのが女の子だと信じていたらしい。
せめて漢字だけでも変えて貰った事に、感謝をするべきなんだろうか…
「…あの…どうぞ」
「…ん」
書記を務める張間 浩太郎さんは、僕と同じ2年生。
あまり喋らないのは、日本語が苦手だからと教えてくれた。
「いつもありがとうねー!」
へらへらといつも笑っているのが、会計を務める秋月 神流(アキツキ カンナ)さん。
彼も僕と同じ2年生。
「あれー?しーちゃんの分はー?」
「あ…僕は…これを終わらせてからにしますから」
「えー!一緒にお茶しよー?」
「神流。椎名君を困らせてはいけませんよ」
「由岐先輩ってー、しーちゃんには甘いよねー」
「真面目で素直な子には優しいですが、貴方も私に優しくされたかったとは思いませんでした。今日も朝から空き教室で盛っていたと聞いてますが…」
「いただきまーす!」
黒い笑みを称えた副会長様には、誰も逆らえないようで…
唯一、副会長様の話をきかない会長様はというと…
…朝から、奥の仮眠室から出て来なかった。
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