とある王国の、ものがたり。

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ある日、女王様は誕生日を迎えました。 キマはお祝いを云いに行こうと、女王様の部屋へ行きました。 「リーザさま。おはようございます。」 「キマ、来てくれたのか。すまないな。」 自分の部屋でしたくをしていた女王様は、やっぱり派手な黒い服を着ていました。 「リーザさま。おたんじょうび、おめでとうございます。」 キマはそう云って、宮殿の兵隊さんに手伝ってもらいながら庭でつんだ、すみれの花をさしだしました。 「これは、お前が取って来てくれたのか。」 キマは、うん、と頷きました。 女王様はしゃがみ込んで、キマの頭をなでました。 「そうか、そうか。ありがとう。キマ。」 キマは嬉しくなりました。
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