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「お疲れ様、相変わらず強いわね百合ちゃん」
「そんなっ!私なんてまだまだです…」
結局、何度か対戦して一応私の全勝。
何とかギリギリ、だけど。
褒めても大袈裟に首を横に振って謙遜する彼女。別にそんな否定しなくても良いんじゃないかしら。
そんな彼女だけど、実はこう見えて剣道二段。
可愛らしい顔をしといて中々強敵。
「そろそろ帰ろっか。今日私食事当番だからさ、うちでご飯食べてく?」
「はへ?…良いんですか!?」
「良いって良いって。お父さんもお母さんも明日ちょっと忙しくてさ。明日の分もまとめて作んなくちゃいけないから多めに作るつもりなの」
「ぜ、是非!吉原先輩のご飯、きっと美味しいんだろなぁ~」
にこにこ笑ってそう言う彼女は女の私から見てもつい可愛い、と思ってしまった。
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