お互いの日常

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「なぁ、猿さぁ」 「あ?猿じゃねーって言ってんでしょうよ」 「じゃあオラウータン」 さっきからゴチャゴチャとやかましいコイツは、一応俺の親友。 名前は高橋長政【たかはしながまさ】。 幼稚園時代からずっと一緒で、昔は2人で良く馬鹿やって遊んでたもんだ。 非常にどうでも良いが秀吉と長政、この名前からか一部の男女は影で俺達を戦国ペアと呼んでいるらしい。 「それよりよ、明日マーヒーかね?」 「んー、まぁ…暇だな」 「じゃあコレ、くしよろ!」 よく分からんチケットを一枚、笑顔で無理矢理俺のポケットに押し込む長政。 何だよ、そのプロデューサーみたいなノリは。 「駅で待ち合わせな!遅れたらチューしちゃうん!」 「…勘弁してくれ」 「いやん!勘弁しないんだから!失礼しちゃう!」 気持ちの悪いオカマ口調で言って走り去る奴の後ろ姿を見た俺は、その背に向かって全力疾走からのドロップキックをかましたくなったのは後にも先にもこの時だけだった。
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