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――……夏と秋の間とも言える比較的に暖かいこの時期、ここ魔学では沢山の悪魔達が日常を謳歌していた。
そんな中、一人の少年と新聞部部長の少女が歩いていた。
「ねえねえアル~、私ね、この時期が一番好きなんだ、だって暑くも寒くもない一番丁度良い気温だからぼーっと出来るでしょ?だから一番好き」
「……それってサボりには良い気候だと言ってる風にしか僕には聞こえないんだけど」
「ははは、嫌だなアルったら私がサボり魔みたいな言い草してさ」
「……サボってるじゃん何時も」
そんな会話を繰り広げていたのは、アルフレドとルーシェの二人組であった、どうやら二人は散歩兼パトロールで学園内をブラブラと歩いているらしい。
「……まあ、でも僕もこの時期が一番好きかな……?暖かいから過ごしやすいし、勉学や鍛練をするのに一番良い時期だからね」
「相変わらずアルは真面目君だね」
「君はもっと真面目に生きなさい……全く」
アルはそう肩をすくめながら言う、そんなアルにルーシェは「ま、善処するよ」とナハハと笑っている。
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