21人が本棚に入れています
本棚に追加
「面白い物……?」
「うん、何か面白い物とか見たならそれを私に聞かせてよ、新聞のネタにするんだ」
そうルーシェが言うとウォンはむーっと唸りながら言う。
「面白い物と言うか……昨晩ならちょっと不思議な物を見たかも」
「え、何々聞かせてよ」
ズイズイと聞き入るルーシェ、そんなルーシェにウォンが昨日の記憶を呼び覚ましながら言う。
「ええと……昨日のだいたい夜の8時ぐらいかに俺が学園内を一人で歩いてたら、中庭の方辺りから何か強い光みたいな物が見えたんだ」
「……強い光?」
アルが首を傾げながら言うウォンは言う。
「ああ、何だかよく分からないが……何かがピカッと発光していたんだ……それぐらいかな話なんて」
そうウォンが言い終わるとルーシェは「成る程」っと笑っている。
「『学園内に突如発生した謎の光、果たしてその正体は!?』ってか……うん、なかなか面白そうな記事になりそうだよ」
そう言うルーシェにウォンは「まあ、ただ光っただけで他には本当に何もなかったぞ」と苦笑しながら言う。
最初のコメントを投稿しよう!