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倒れこんだ浪は、派手に机にぶつかった
けたたましい音と共に、机や椅子が浪の上に落ちていく
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ
浪が……――、浪が死んじゃう
教室にいたお客さんや、クラスの皆が、浪の倒れた方向に目を向ける
慎「浪!浪!
大丈夫か?しっかりしろ?!」
慎が浪の側に近寄る
浪は脇腹を蹴られて、口から大量の血を吐き出していた
時「……――、浪?!」
浪へと手を伸ばすが、身体を掴まれているため、進めない
霧「久しぶり、猫」
背後から、風間霧が抱き締めてきた
気持ち悪い……――
全身の毛が総立ような感覚に囚われる
霧「やっぱり、猫は浮気するんだね
僕は悲しいなぁ……ねぇ、猫?」
時「お前!…浪を、浪を!!」
怒りに任せて、風間霧に掴み掛かる
だけど、俺の力では霧に敵うはずが無く
簡単に捩じ伏せられた
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