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仰向けに、押さえ付けられ
首を絞められる
時「……っ…ゲホッ」
霧「駄目だよ、ご主人様に向かって“お前”なんて……わかった?」
憎しみを込めて睨むと、霧は更に絞める力を強くした
いつの間にか、お客さんやクラスの皆の姿が教室から消えていた
この騒ぎだから、避難したのだろう……
避難してくれた方が助かる
緑「霧、猫が苦しんでるよ?」
霧「これは“躾”なんだから
殺したりは、しないよ……」
そう言うと霧は、首を絞めたまま
俺を立ち上がらせた
霧「クスッ…そのドレス、似合ってるね
時雨は赤も似合うけど、黒も似合うね」
足が爪先立ちになる
霧がギリギリの所まで持ち上げたからだ
―ガラッ
黒「お前等、何の騒ぎだ!」
教室の扉が開き、風紀の…赤猫の奴等が、駆け込んで来た
霧「あ……久しぶりだね、千影」
黒「っ……――?!
兄貴が何でいるんだ!」
霧「俺がいたら駄目なの?
兄に対して、その態度は駄目だなぁ」
そう言うと、霧は俺の首から手を離した
時「ゲホッ…ッ……アッ…ゲホッ」
一気に酸素が入って来てむせ返る
青「総長さん!!」
青猫が慌てた様子で、走って来た
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