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「柄本!!!」
廊下に出て全力で走ってる柄本に向かって大声で叫んだ。
「お前、東京行くんだよな!」
そう叫ぶと、立ち止まりさえしたものの
振り返らないまま小さく頷いた。
卒業したらアイツは東京、俺は地元に残る。
離れてもうまくいくかなんて分からない。
絶対に大丈夫なんて言葉言いたくないけど。
別れの言葉達の中に紛れた
「ずっと大好きだよ」を俺は
世界一大事にしたい。
「遠距離、頑張ろうな」
この言葉で、柄本はやっと振り返った。
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