僕の失恋物語。それも2度もね

高校3年生 夏休み前編

高校三年生の時、僕は文系のクラスにいた。一般的に、文系のクラスは女子の方が多い。

僕のいたクラスもその「一般的な」クラスだった。特別、社交的というわけではなかったがそれなりに男友達も女友達もいた。

夏休み前、このころになると、周りのみんなは真剣に進路先についてああだこうだ言っていた。

僕もそれなりに考えていたつもりだった。

しかし、いかんせん将来の夢が全然決まっていなかったため、どの大学に行きたいかはおろか、どの学部にしようかも決まっていなかった。