第3章 鍵と混沌と無の因子

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 王族とはいえ、親元から離れ…自国の危機を救うために旅立った姫様。  たとえ、自国へ帰れたとしても、戦乱のさなかに舞い戻ることになる姫様。  目的地に辿り着くどころか…異世界へ飛ばされてしまった姫様。  従者たちに守られたとはいえ、どれだけの不安な夜を過ごしたんだろう。  着る衣装もわずかで…自由にお風呂も入れず…生まれながらに持っていた能力さえも、この世界にその力の源を吸い尽くされて使えない。  それって、裸で荒野に放り出されるのとどう違うのだろう。 ・・・
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