第2章 暗殺集団襲来

1/100
120人が本棚に入れています
本棚に追加
/476ページ

第2章 暗殺集団襲来

(10) 襲撃 ・・・  「そんじゃさ。俺、今はこうして入院してるから、すぐには無理だけど、そこまで言うなら、一回、その異世界?…行くよ。俺、全治、どんぐらいなのかな?」  割り切りの早さだけが取り柄な、俺。話してるだけじゃ埒があかないと、ほぼ100%の譲歩と相手への歩み寄りをすることを英断して、にっこり笑ってやった。だから、さぞ姫様も筆頭従者(ヘッダテンド)も喜ぶだろう…と思ったら、なんだか二人とも微妙な表情を浮かべている。  「マモル殿、ありがたい。必ずや、マモル殿が退院するまでに、帰れるように努力しよう」  「うむ。私も頑張るぞ」  筆頭従者が、表情を引き締めて言うと、姫様も左腕を背中に回し、右手の握り拳を胸の前に当てて、大きく肯いた。異世界風のガッツポーズなのかな?。そして、透き通る黒い瞳の中に、ほのかに赤と緑の光を灯した両目をしっかりと見開いて、決意をアピールしてくる。不思議な色の瞳だけれど、高価な宝石みたいだな…と思った。  …が、何ともスッキリしない会話だな?  「異世界へ帰る時には一緒に来い」と言うから、訳わかんないけど…とりあえず1回行くって譲歩したのに、「帰れるように努力する」って…何だよ?
/476ページ

最初のコメントを投稿しよう!