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ここは京。近藤勇を筆頭に壬生浪士はいつものように巡察をしていた。
そこで美優を見つけたのは第1番隊組長の沖田総司の部下だった。
『組長!!道ばたに怪しい人が倒れていますが!!』
『怪しいって女ではないですか?』
『組長!!騙されてはいけません。女に見せかけて男かも知れません』
『君、これが男だって言えますか?』
『うっ…そ、それは…』
『怪しいのは僕でも分かりますよ。でも今の女の表情を見れば苦しそうです。屯所に運びましょう』
『組長!!副長に怒られます!!』
『土方さんは女に甘いですから大丈夫です』
沖田総司は新撰組の中で一番と言える刀の持ち主で、永倉新八と1、2を競うほど強い人だった。
沖田が美優を連れて屯所に帰ると般若顔の土方歳三がいた。
『総司!!山崎から報告を受けたが怪しい女を拾ってくるとは、お前は何を考えてやがる!!』
『何だ~山崎さんが僕の代わりに報告をしてくれたんですね』
『黙れ!!総司、その怪しい女をここに置くわけにはいかん!!すぐに引き取ってくれる奉行所に渡すんだ!!』
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