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「孝君ってやっぱり顔だけだよ」
寝てしまった俺が悪い・・・・。
孝兎の目に涙がたまった
孝兎はガラッと扉を開けると春菜を呼んだ
春菜は何事もなかったかの用に笑顔だった。
帰ってる途中に、孝兎は立ち止まった。
「春菜、これ」
ポケットからピンキーリングをだして春菜に渡した。
「嬉しい孝君!」
笑顔の春菜とは裏腹に孝兎は無表情だった。
「別れよう春菜。俺といても春菜が辛いだけだから」
孝兎の言葉に目を見開く春菜。
「やだよ孝君・・・。何で?別れるなら何で指輪何て・・・」
「俺といても春菜楽しくないだろ?指輪はこの間のお詫び」
春菜は首を横にふった。
「楽しいよ!」
「聞いたんだ・・・さっきの」
春菜の顔が曇り始めた。
「何だ・・バレた?春菜ね、孝君の王子さまみたいな性格しか知らなかったし顔がよかったから告白した。でも正直デートは楽しくなかった。寝るとかあり得ない。とりあえずこれは貰っておくね」
春菜はそれだけ言うと歩いて行った。
孝兎の目から涙が流れた
そうか・・俺、本気で好きだったんだ。
「大丈夫だよ、孝兎。デート中に寝るって事は本気じゃなかったんだよ」と真也は言ったけど違うよ真也・・・。
俺は好きな人が近くにいると安心して寝ちゃうんだ。
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