どうも、私です

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         カタキリ ナギ 「やぁ、私の名前は片桐 凪! ごくごく普通の、今をときめく花の女子高生さッ! よろしくッ!」 とウィンクをカメラ目線でかましたら 「ちょっ…ど、どうしたの?」 本気で心配された。 ……だめだこのキャラ… なんか疲れるし。 よし、やめよう。 改めまして皆さん、 私は片桐凪。 平々凡々の廃れた女子高生だ。 で、 「ホントに大丈夫??」 と、なんだか可哀相な人を見る目で私を見上げるこのロリッ子は 私の妹の結希(ユキ)。 「大丈夫だ、問題ない。」 「お姉ちゃんは頭に問題が大有りなんだよ」 今の時刻は朝の7:30。 結希の辛辣な言葉を身に受けながら、結希が作ってくれた朝ご飯を食べている。 「あっもうこんな時間…!お姉ちゃんも急がなきゃ遅刻しちゃうよ? もうあたし行くけど、 お姉ちゃん、鍵ちゃんと閉めてね?」 「ふぉいふぉーい、 いっぇらっふぁーい」 「食べたまましゃべらない!汚い! もう…じゃあ行ってきます」 汚いって地味に傷つくぅ… あらやだ、うちの子反抗期? あたい泣きそうよ そんな複雑な私の顔を当たり前にスルーし、 そう言った我が妹、結希はバタバタと玄関へ駆けていった。 バタンと扉が閉まる音が響く。
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