不思議な友達。

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歩く事20分。 漸く私達が通う学園藤代学園‐フジシロガクエン‐の 正門が見えてきた。 茉「皆早く!!クラス確認しよー」 奈「今年こそは皆同じクラスがいいね!」 輝「奈々!!今年こそはなるよー。」 陸「わぁ…緊張…ッ。」 クラス替えは毎年緊張するもの 去年は奈々と私。 茉理と輝唯が同じクラスで1年過ごした。 離れ離れになってたけど、お昼休憩はいつも一緒。 休み時間や登下校も勿論一緒。 学園生活で離れてる時間は授業中ぐらいだった。 楽しくないわけがない。 やっぱり皆といるのは楽しい。 そして何よりも…思い出すこともない。 私が私として笑っていられる…この時間が…。 茉「陸?どうした?」 前方に歩いていた茉理が私の顔を心配そうに覗きこんだ。 陸「ん?何でもないよ。」 茉「そうか?」 陸「うん。」 茉「それならいいが、何か合ったら話せよ? 力になるからさ。」 陸「うん。ありがとう、茉理」 今日一番の笑顔を彼女に向けた。 その表情を見て安心した茉理も安堵の表情を見せてくれた。 奈「茉理ちゃーん!!陸ちゃーん!!」 先に掲示板の前に立っていた奈々が手を振りながら話しかけてきた。 茉「奈々ー?どうしたー?」 それに答える茉理は、私の手を取り駆け足で奈々達の元に駆け寄った。 .
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