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でも……良かった…まだ…櫂は…一つだけ…気づいてない…。
僕が…ファイトを止めた理由…飽きたわけでは…ないんですよ?櫂。
僕は…疲れたんです。
カードを持っていられないくらい、手が痺れて、落としそうだったから。
だから出来るだけ放るように見せて…飽きたふり…。
「全く、片付け終わったぞ。…レン?」
返事がない、ふと顔を上げてみたら、すやすやと寝ているレンの顔があった。
「…少し、」
少し、無理をさせたか?
レンがファイトを飽きて投げ出す奴じゃないことくらい知っている。おそらく疲れたのだろう。
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