10/48
前へ
/331ページ
次へ
医務室ではマリーが部屋の模様替えをしていた。サラたちに気づくと、嬉しそうに手招きする。 「今日はデートじゃなかったっけ?」 「デートだよ。」 「ふーん。ここに来るのがデートかぁ、変わってるね。」 マリーはそれから、サラの耳元でささやいた。 「夜のためのかわいい下着はつけた?」 「ちょっ……マリーさん!」 「あら、実は図星だったり?」 サラは顔を真っ赤にしながらマリーを睨んだ。こんな状態のサラが睨んだって怖くもなんともないが。 一人だけのけ者にされ、少々ふてくされ気味のジオ。サラも居心地が悪いので、ジオを引っ張って逃げるように医務室を出た。
/331ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加