3/48
前へ
/331ページ
次へ
ドアを開ければ青い髪の男がいた。すごくかっこよくて整った顔をしていて、隣に並んでいると釣り合うかなとか考えてしまったりする。 「準備できた?」 「できたよ。いつもデートってなるとワンピースなんだよね。」 「いいじゃん、似合ってるよ。」 実ははじめてジオが選んでくれた服だから、すごく好きなんだけど。特別な日ってなるといつも手に取ってしまう。 当たり前のようにサラに手を差し出すジオの手を、しっかり右手でつかむ。ポーチを忘れずに持って階下に向かった。 王宮の白い壁は昔から変わらないそうで、立て替えられた今でもその伝統はとどめている。 そんなこともあってか、王宮はなんだか神聖な感じがするのだ。
/331ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加