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王宮を出れば昔と変わらぬ庭園が見えてくる。ここではじめてクレイと会ったんだ。
忘れようがない。ナンパされたんだっけ。
ジオもまた同じことを考えているのだろう。大木へ視線をやっていた。
気を取り直したようにサラに振り向き、クイと手を引く。
「行こうか。」
「うん。」
ジオの隣にいき、二人並んで門を出る。ここからは大通りを歩く。
東西に伸びた大通りはそれぞれの街から出るための門まで続く。東にはバリーの店とソトの店、西には武道場と働いていたレストランがある。
東の門の前に噴水があって、そこは結構思い出がある場所だ。
「どこから行こうか。」
「武道場かな。」
「さすが隊長。」
ジオはサラの頭を軽くなで、西の道を歩き出す。
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