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「弱いなら悪さこくなよ。」 ジオが手を出すまでもなく、鳳凰を鞘にしまう。野次馬にチンピラを縛って兵士に届けるように言うと、サラに近づき頭をポンポンと叩いた。 「よくできました。さすがは戦舞姫だ。」 「そう呼ぶな。」 サラはふてくされたように言った。 昔は炎翼のサラだったが、炎が使えないので戦舞姫に変わったのだ。まったく、誰が名付けているのか。 由来は戦う姿が舞っているようだからと、唯一の女隊長だかららしい。 サラたちはチンピラたちを残して先へと進む。急所に入ってるから、一時間は起きないだろう。 しばらく歩けば武道場についた。中からは武人たちが修行をする声が聞こえる。
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